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「おとなのおくち相談室」新しい先生のご紹介

特集 2016年11月08日

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大阪歯科大学 口腔衛生学講座講師(非常勤)
高山 由希 歯学博士
大阪歯科大学を卒業後、口の病気の予防に興味を持ち、大学院で口腔衛生学(予防歯科学)を修了、博士(歯学)を取得。その後、WHOにて短期講師を経験した後、公益財団法人 ライオン歯科衛生研究所にて、21年間、予防歯科活動、産業歯科保健活動などに従事。企業における歯科保健活動の企画、実施や一般者の歯科保健相談などが主な業務。現在は大阪歯科大学 口腔衛生学講座講師(非常勤)としていくつかの専門学校で歯科衛生士教育に従事。講師として講義をしつつ、勉強中。
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11月8日は「いい歯の日」です。日頃あまり歯のことを気にしていない方も、この機会に自分の歯に目を向けてみてはいかがでしょうか。そういえば、ちょっと気になるところが・・・という方、早く気づけたのはラッキーですよ!早速予防に取り掛かりましょう。

さて、大人の歯とおくちの不安や悩みにおこたえしている「おとなのおくち相談室」では、今月から新しい先生をお迎えすることになりました。
長く予防歯科の最前線で活躍された後、現在は大学に戻って後進の指導にあたられている高山由希歯学博士です。

それでは早速先生に、会員の皆様から寄せられた質問を通して予防歯科への取り組み方について教えていただきましょう。

Q.オーラルケアを受けなかった世代です。夜寝る前にハミガキをするようになったのも、かなり大人になってからです。今は歯茎のほうが気にかかります。オーラルケアの大切さをもっと若いうちから知ることができていたらと残念です。

高山:オーラルケアの重要性を知らず、受けなかった世代。私もそのうちの一人です。
2012年の雑誌プレジデントに「リタイア前にやっておくべきだった」後悔トップ1は「歯の定期検診を受けておけばよかった」だったそうです。

 歯ぐきが気になるとのことですが、オーラルケアは特に歯周病の発生や進行予防に必須でしかも効果がありますものね。もっと若い時からやっておけばよかったと思うお気持ちは理解できます。とはいえ、きっとはみがきは続けてこられているのですから、それなりの効果があるはずです。今のご自分のお口がどういう状態でも、適切な治療とケアですっきりしたお口で噛める状態が維持できると思います。

 もしまだかかりつけ歯科医院で定期検診の習慣をお持ちでなければ、ぜひご自分の今と将来の口について歯科医師にご相談なさってください。きっと今のご自分に適したケアと支援者(歯医者と歯科衛生士)が見つかると思います。

Q.歯医者さんは痛くなったときに治してもらうところと思っていたのですが、定期的に通っているという人がいて驚きました。歯の定期健診はどんなことをするのでしょうか。どこの歯医者さんでもやってくれるのでしょうか

高山:「歯医者さんは痛くなってからいくところ」と多くの方が思っておられます。
 確かに病院は病気を治しに行くところですし、歯科治療は積極的に受けたいものではないので、「なぜ痛くもないのに歯医者さんに行かなくてはならないの?」と多くの方がおっしゃいます。そして、ひと昔前は歯科医院側も「どこも悪くないのにどうしてきたの?」といわんばかりの対応も珍しくなかったようです。

 しかし時代は変わって、今は「悪くなる前に定期検診を受けて健康を維持しましょう」と勧める歯科医院が多くなりました。歯科医院で定期的に病気の原因(多くは歯垢や歯石)を除去しておけば口の健康を維持することがずっと簡単になります。ということで、歯の定期検診は歯科検診とむし歯や歯周病の原因となる歯垢、歯石除去が一般的な内容です。

 現在は予防やメインテナンスに注力している歯科医院も多いので、まず電話でご自分の希望や不安を伝え、会話がうまくいけば訪院する、というステップをおすすめします。

Q.どうしても、下の前歯の裏側に歯石がつきやすいので、悩んでいます。気をつけてブラッシングしているのですが、それだけでは足りないのでしょうか?

高山:下の前歯の裏側に歯石がつきやすい・・・というのはよくわかります。舌の下から出る唾液に下の前歯の裏側がさらされ、唾液中のカルシウムが歯垢を固めて、そして歯石を作ります。唾液に触れる部分が多い歯に歯石がつきやすいのです。

 もし、歯石がつきやすい体質なら、気を付けてブラッシングしていても歯石はいつの間にかついてしまっていることでしょう。歯科医院で歯みがきチェックを受けながらご自分の歯磨きスキルを究めるか、または定期的に歯石除去をして蓄積を防ぐか、2つの方法があると思います。どちらも重要ですが、歯科医院で相談し、歯科医師や歯科衛生士にアドバイスを受けてご自分に必要なケアをもう一度確認されるのもよいのではないでしょうか。

Q.歯医者さんに歯周病予防の為の定期検診に行きました。 今日は歯石取りをしてもらいました。次回は歯茎の歯石取りをするそうですが痛いらしいので不安です。これをしないでおくとどうなるのでしょうか。

高山:歯石をとらないで置くとどうなるのか。「歯ぐきの歯石」とあるのは、たぶん歯ぐきの内側の歯石をとる、ということだと思います。残念ながら、歯ぐきの内側についた歯石は放っておくと歯周ポケットを深くし、歯周病を重症化させてしまいます。「自分は今まで一度も口のトラブルがなく、歯科に行ったことがない」と自慢気に話す人がよくいますが、そういう人が人知れず歯ぐきの内側に歯石を蓄え、長期間その状態を続けて歯周病で歯を失ってしまうのは本当によくあることです。

 ということで、私はぜひ歯石除去をお勧めしたいのですが、歯科衛生士や歯科医師にご自分の不安について(痛みを緩和できる方法がないかなど)相談し、そこでまた一緒によい方法を考えてみるのはいかがでしょうか。うまくいくことをお祈りします。

Q.引越しをして以前に通っていた歯医者さんに通えなくなりました。 近くに歯医者さんはたくさんあるのですが何を基準に選んだらよいのかわからず困っています。選ぶ指針があれば教えて欲しいです。

高山:私が以前、歯科相談を仕事としていたとき、「歯科がたくさんあるのでどこに行ったらいいかわからない」ということを本当によく聞きました。定期的に長く通える歯科医院が見つかることは、口を健康に保つためにとても重要です。

 通いやすくて良心的で信頼できる歯科医院は今の時代きっとあると思うのですが、「私という個人」にぴったりの歯科医院に一般論はあまり役にたちませんね。ご自分のオンリーワンを探して、まずよさそうな歯科医院に電話をかけることから始めてみるのはいかがでしょうか。よい出会いがあることを願っています。

いかがでしたか?

人の歯や口は、一人ひとり違います。歯や口の状態に合わせて行うケアの方法も人によって違います。自分に合った予防歯科を知るには、正しい知識・情報を得ることが大切です。
おとなのおくち相談室では、これからも皆さんの歯とおくちの不安や悩みを取り上げて参ります。高山先生に聞いてみたいことのある方は、是非質問をお寄せ下さい。お待ちしています。

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