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妊婦先生がすすめるマタニティオーラルケア

妊婦さんの立場で語る

2015.02.06更新

今回のトピックは、妊娠中の歯科医師の先生が、
ご自身の体験を踏まえて語るマタニティオーラルケアです。
妊婦さんを診る機会は少なくないそうですが、ご自身が妊娠されて、
思わぬ気づきが多くあったと言います。それでは、早速聞いてみましょう。

久留島 幸奈先生

回答して下さるのは、

グラントウキョウオーラルヘルスケアステーション勤務 歯科医師
久留島 幸奈先生
  • 妊婦さんはオーラルケアが大切だと言われていますが、
    それはどうしてですか?
  • 妊娠中はホルモンのバランスが大きく変化します。女性ホルモンが増え、その変化は体の一部でもあるお口にも影響してきます。
    歯ぐきの腫れや出血など、妊娠性歯肉炎と呼ばれる歯ぐきの炎症を起こしやすくなります。
    この歯肉炎は正しいオーラルケアにより予防できますが、妊娠中はつわりの影響や嗜好の変化、食事回数の増加などで満足にオーラルケアができないことも多くなります。

    この歯肉炎を放置してしまうと、歯肉炎から歯周炎になる可能性があり、
    歯周炎が重症になってくると早産や低体重児出産のリスクは、そうでないときの7倍にもなると言われています。
    また、歯周病の菌は全身を巡るため、お腹の赤ちゃんだけでなく、その後の自身の健康にも悪影響を及ぼします。

    そうならないためにも、妊娠中から正しいオーラルケアの意味と方法、つわり時の対策などを知っておくことが大切です。
  • 実際に妊婦さんになられて、お口の変化を感じますか?
  • 例えば何かを食べたり飲んだりした後は、妊娠前と比べ口の中が酸っぱく感じることが多くなりました。ホルモンの影響により、唾液の量と質が変化し、口の中が酸性に傾きやすくなっていることを実感しています。

    また、まだ妊娠が分かっていないくらいの頃、クリニックで口臭測定したところ普段より高い数値が出ました。オーラルケアを怠っていたわけでもなく体調も良かったため不思議に思っていましたが、そのときから口の中の変化は始まっていたようです。

    その後はつわりもあり、オーラルケアに苦労しました。歯ぐきの腫れ、出血もありましたが、何よりも変化したのは舌でした。
    舌の表面の白っぽい舌苔の付き方が体調により日ごとに違いました。
    舌がこれほど全身状態を表すとは、改めて歯や歯ぐきだけでなく、舌や粘膜の状態もみながらオーラルケアしていくことが重要だと気づきました。
  • 妊婦さんになってあらためて気づいたことはありますか?
  • 妊娠前と同じようにオーラルケアをしているにも関わらず、妊娠してからは少しでもみがき残しがあると、すぐ炎症を起こして歯ぐきから出血してくるようになりました。
    ホルモンバランスが変化する妊娠中は、妊娠前よりも、より丁寧に注意深くオーラルケアをする必要性を感じ、今では妊娠前よりも時間をかけて行っています。

    また、安定期に入り歯科治療を受けたところ、お腹もまだ大きくなく時間もそんなにかからないだろうとのことで、普通の姿勢で治療を受けましたが、治療が終わり起き上がるときに腰を痛めてしまいました。
    やはり大きくなった子宮に血管が圧迫されて血流が悪くなりますので、自分では大丈夫だと思っていても治療の際は、右腰の下にクッションを入れてもらったり椅子を倒しすぎないようにしてもらう工夫は必要だと感じました。