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もしかしたらあなたも・・・歯周病の症状をチェック

ピックアップ 2016年08月10日

30代以上の方の80%がかかっていると言われている歯周病。気づかないうちにあなたもかかっているかもしれません。これから紹介するエピソードで、もし該当することがあったら要注意です。

歯周病とは?

そもそも歯周病とはどのような病気でしょうか。

歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯ではなく歯を支えている歯肉や骨の病気です。

歯と歯肉の境目(歯肉溝)に細菌のひそむ汚れ(歯垢)がたまっていると、歯肉の辺縁に炎症が生じて赤くなったり、腫れたりします(痛みはほとんどの場合ありません)。

それが進行すると、歯肉の腫れによって歯肉溝が深い状態となり(歯周ポケット)、歯周ポケット内にさらに汚れがたまることで、歯を支える骨(歯槽骨)まで溶け、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。

一方、むし歯は歯の病気で、口の中に存在するむし歯の原因菌(ミュータンス菌など)が飲食物中の糖分をエサにして作る酸により歯のカルシウムやリンなどを溶かし、やがて穴があいてしまう病気です。

グラントウキョウオーラルヘルスケアステーション 院長 金井由起先生

オーラルコムに寄せられた悩みをまとめてみました。

「更年期障害が始まったころから、歯周病がひどくなり、歯も最低二回は磨き、最後にリステリンを使っているにもかかわらず一進一退を繰り返しています。痛みがひどく歯が浮いてものが食べられないときには,歯をなくす恐怖さえ感じます。」(54歳・女性)

「部分入れ歯の支えとなる歯の歯茎が歯周病の進行が止まらず、歯から離れた鼻の付け根辺りが押えると痛い感じがします、主治医は様子見という事で定期的に通院していますが、睡眠不足や仕事で疲れていると腫れてくるので困っています。」(59歳・女性)

「口臭・歯並び・歯周病について口臭はどの程度で受診したらいいのか、目安を知りたい。あと、治療するとしたらどんなことをするのか、治療費や期間はどれくらいかかるのか。歯並び(指しゃぶりが原因の場合)、どうしたら指しゃぶりをやめさせられるのか歯周病のケア方法と予防方法を知りたいです。」(28歳・女性)

「自分の悩みとしては、歯周病が気になります。一度、歯医者で検査したら、口腔内にたくさんの歯周病菌やカビがありました。ただ、薬の治療は高額であきらめてしまいました。何度か流産を経験しています。流産の原因のひとつに歯周病菌があったので、もしかして歯周病が原因で流産をしたのではと悩むことがあります。また、息子の歯に関しては、よく歯茎に膿が溜まります。ひどい時は乳歯を抜歯しているのですが、小さい子に抜歯はかわいそうで。膿がたまらないようにできないかと考えています。」(38歳・女性)

「私は歯周病で歯がしみやすく、歯みがきで歯茎に負担がかかってるので、正しい磨き方が分からない事。娘は反対交咬で今は様子をみるしかないみたいだが、どんな治療方法があるのか、その方法に選択肢があるのかを知りたいです。また、歯の黄ばみを少し感じるけど、これは生まれつきの色なのか、努力すればもう少し白くなれるのかも教えて頂けたらありがたいです。読んで頂きありがとうございます。お答えして貰える事を願い書かせて頂きました。」(33歳・女性)

歯周病のケア方法

Q.歯周病になった場合、毎日のブラッシングでどのくらい改善されますか?

 歯周病の程度によって、差はあります。適切なブラッシングを行い、歯の根元の歯垢がきちんと除去出来ていると、一週間程度で出血の減少や歯肉の腫れ等の改善がみられます。しかし、歯ブラシで除去出来ない歯石が歯の根元に付着している場合や、歯周病の進行により歯周ポケットがすでに深くなり、歯周ポケット内部に歯垢や歯石が付着している場合にはブラッシングだけでの改善は困難です。

金井由起先生
中尾理紗先生

歯周病を防ぐために普段から出来る事を教えて下さい

Q.歯周病を防ぐために普段から出来る事を教えて下さい

歯周病の原因は細菌の塊である歯垢(プラーク)です。歯垢が歯の根元に付いていると、歯垢中の歯周病菌から出る毒素により歯肉に炎症が起こります。悪化すると歯を支えている骨にまで炎症が波及して骨を溶かし、歯周病が進行します。

よって、歯周病予防には歯垢(プラーク)を確実に取り除く「プラークコントロール」を修得することがとても大切です。プラークコントロールの基本は毎日の歯みがきですが、みがき残しがちな歯の根元に歯ブラシの毛先が当たっているか最初の内は鏡などで確認しながらみがいて下さい。

歯ブラシの硬さが硬すぎると歯肉を傷つけてしまうため、歯肉に炎症があり痛いようでしたら柔らかめのものを、痛くなければふつうの硬さのものを使うと良いでしょう。

毛先は歯と歯の間の細かい部分まで届きやすい細いタイプが適しています。歯と歯の間や一番奥歯の奥の部分、被せ物やブリッジが入っている部分などの歯ブラシだけでは汚れが取りにくい部位には補助清掃用具(デンタルフロス、歯間ブラシ、ワンタフトブラシ等)も毎日使いましょう。

また、歯みがきの仕上げに殺菌剤配合のデンタルリンスを就寝前に行うと、就寝中の細菌の繁殖を抑えることができます。歯周病は感染症なので、併せて免疫力をあげるよう体調管理も大切です。

金井由起先生
眞木佐恵子先生

いかがでしたか?

歯周病を気になっているが、なかなか治療まで行けない方も多いと思います。
普段のケアでは、治療が難しい歯周病。オーラルコムにも毎回のアンケートで多くの悩みが寄せられています。
一番大変なのは、重篤な状態になってしまうこと。血が出る、歯茎が下がったなどの症状があれば、一度歯医者さんに行って症状を確認してもらってください。

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