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「大人の本気ホワイトニング 歯を白くするために」セミナーレポート

特集 2015年09月11日

今回の特集は、7月29日に開催された「今から始める!大人の本気ホワイトニング 歯を白くするために」のセミナーレポートをお送りします。講師は、おとなのおくち相談室の回答者でもあるグラントウキョウオーラルヘルスケアステーションの金井院長。ホワイトニングには興味があるけれど、種類も値段も色々でよくわからないという方に向けたわかりやすい解説は、参加者から大好評!ホワイトニングが気になる方必読です。

Q. 歯のくすみは何が原因で起こるのでしょうか。

A. お茶、コーヒー、ワイン、タバコなどの着色成分が歯の表面に付くとくすんだように見えます。歯垢や歯石が長時間付いていると黄ばんで見え、歯石にお茶などの着色成分がつくと茶色くなります。うがい薬でも着色することがあります。他には、むし歯による歯の黒ずみ、治療した歯に詰めたプラスチックの変色や金属による着色、加齢や歯の神経が生きていない場合、抗生物質の副作用によっても歯はくすんで見えます。

Q. 歯の表面に付いた着色(ステイン)をセルフケアで除去することはできるのでしょうか。

A. 歯の表面に付いたステインは、付いて早いうちであれば歯みがきでも除去できます。歯ブラシはやわらかめでないものを選び、ハミガキ剤は、重曹やポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムなど、ステインを浮かして落とす成分が配合されているものがオススメです。
ただしみがきすぎには注意して下さい。強くみがきすぎると、表面のエナメル質が徐々に削れて中の黄色い象牙質が透けて見えてきてしまい、長い目で見ると逆に黄ばみの原因になります。こびりついたステインは、歯科医院で専用の器具を使って取ってもらいましょう。

Q. 歯医者さんで歯を白くするにはどんな方法があるのですか?

A. 大きく分けて、歯の表面に付いたステインを除去するクリーニング、歯の内部にしみこんだ着色成分を除去するホワイトニングがあります。それ以外に、一層削った歯の表面をセラミックやプラスチックで覆う方法や歯全体を削って白い歯を被せる方法もあります。

Q. 歯医者さんで行うクリーニングの特徴は何ですか?

A. クリーニングは、歯の表面に付いたステインを除去する方法ですが、ただ単に汚れを落とすだけでなく、歯の表面をツルツルにすることによって、汚れを付きにくくする効果もあります。ステインが付いていることでくすんでいる場合は、クリーニングでキレイになります。

Q. ホワイトニングの特徴は何ですか?

A. ホワイトニングは、歯の内部にしみこんだ着色成分を過酸化水素や過酸化尿素といった薬剤で分解、除去し、歯の色味を明るくする方法です。歯科医院で行うオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニング、オフィスホワイトニング後にホームホワイトニングを行うデュアルホワイトニングの3種類があります。

Q. オフィスホワイトニングの特徴は何ですか?

A. オフィスホワイトニングは、ホームホワイトニングよりも高い濃度の薬剤を使うので、一度の施術で効果が発現しやすいです。ただし、ホームホワイトニングに比べると歯の奥深くにまで薬剤が届かず、色戻りが早いので、白さの持続効果は短くなります。

Q. オフィスホワイトニングには色々な種類がありますが違いは何ですか?

A. 装置や薬剤に違いがあるので、オフィスホワイトニングは費用にばらつきが大きいと感じられるかもしれません。薬剤に過酸化物が入っているもの、過酸化物の濃度が高いものほど歯の内部まで白くなりやすく、また、光照射を行う方法の方が照射しないものより白くなる傾向が強いです。照射回数も様々で、薬剤の種類や歯科医院により1回だけのところと複数回行うところがあります。事前に確認すると安心ですね。1本ずつ光を照射する方法は、費用も一本単位になりますので注意が必要です。前歯6本ずつ上下で12本という風にあらかじめセット料金にしているところもありますが、前歯の次の歯まで上下8本ずつ16本をホワイトニングしたいのであれば、追加料金を事前に確認した方が良いでしょう。

Q. ホームホワイトニングの特徴は何ですか?

A. ホームホワイトニングは、歯科医院でご自身に合ったマウストレーを作製し、お渡しする薬剤を使って自宅で行うホワイトニングのことです。オフィスホワイトニングは歯の表面に薬剤を塗りますが、ホームホワイトニングは薬剤をマウストレーに注入して装着します。1度の装着時間の目安は2時間、それを約1ヶ月間弱行います。薬剤の濃度は低いですが、じわじわと歯の奥まで浸透していくので、効果が発現するまで時間がかかるものの、効果はオフィスホワイトニングよりも長続きします。

Q. オフィスホワイトニングとホームホワイトニング、 どちらがオススメですか?

A. 一度の施術で効果を出したいという方には、オフィスホワイトニング、自宅でゆっくり自分のペースでホワイトニングしたい、効果を持続させたいという方にはホームホワイトニングがオススメです。オフィスホワイトニングの後にホームホワイトニングを行うデュアルホワイトニングならば、両方の効果が得られます。しかし、元々の歯の色味によってはオフィスホワイトニングでは効果が出にくかったり、知覚過敏があるとホームホワイトニングが行えないなど、歯の状態によりそれぞれの方法が適応できない場合もありますので、必ず診査を受けた上で適切な方法を決めて下さい。

Q. ホワイトニングで注意することはありますか?

A. 色が抜けたところは着色したり、知覚過敏が発現しやすくなっているので、ホワイトニングをして最低3日間は、色の濃い飲食物や酸性の飲食物は食べないようにしましょう。喫煙、口紅なども注意が必要です。ホームホワイトニングは長期にわたりますので、飲食物の制限も長期間になります。思ったような色にならなかった、知覚過敏になったなどのトラブルが起こることもありますし、体質的にホワイトニングの薬剤が使えない方もいらっしゃいます。ホワイトニングをする前には、綿密な診査を受け、きちんとした説明を受けるようにしましょう。種類や費用だけでなく、どの施術方法が自分の歯に合っているのかを知ることも大切です。白い歯を目指すなら、まずは信頼できる歯科医院に相談してみましょう。

  • グラントウキョウオーラルヘルスケアステーション院長
  • 金井由起
  • 歯科医師

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